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はじめに - 「刻々と変化する仕事スタイル」

より柔軟で透明性が高く、地理的に分散した仕事スタイルへの変化をいち早く適応しよう。

世界中のほとんどの労働者は、平均して1日に2時間も通勤に費やして、自宅からでもできる仕事をするためにわざわざオフィスへ行っています。あなたもそのうちの一人ですか?あらゆる便利なテクノロジーが利用可能となった現在でも、未だに会社が、ただコンピューターに向かって仕事をさせたり、会議に出席させたりするためだけに社員を毎日オフィスへ出勤させるというのは馬鹿げているとは思いませんか。

仕事を成し遂げるのはオフィスではなく、人です。そして、効果的に仕事をこなすためには、通常「フロー」と呼ばれる「集中した時間」が長く続く状態が必要であり、奇抜なデザインをあしらったオープンスペースのオフィスは必須ではありません。多くの場合、仕事 = オフィスという考えは痛いほど間違っています。

本書はリモートで仕事を全て成し遂げるためのガイドです。私には13年以上にわたって完全なリモートチームを率いてきた実績と、20年近く在宅で仕事をしてきた経験があります。それらの経験から得たものは皆さんとシェアしうる貴重なものであると確信しています。また、このトピックに関してのガイダンスは、近年これまで以上に社会から必要とされるものとなっています。

ところで、私は生産性をこよなく愛する者です。そのため、NozbeやNozbe Teamsアプリを立ち上げました。これらは、同じ地理的空間を共有していない者同士でも協働して信じられないことを成し遂げるのをサポートするアプリです。

ウイルスがあろうとなかろうと、仕事環境をめぐる文化は刻々と変化しています。私たちはすでに驚くほど高度なテクノロジーを持っています。最新のテクノロジーを搭載した商品が身近にたくさんあります。そして、そのテクノロジーを理解し積極的に受け入れる新しい世代の人々がいます。

今、私たちに必要なのは、物理的なオフィスはビジネスに必須なものであるという考えを捨てることです。このイデオロギーを変えることで、人々は自分の好きなやり方で働けるようになり、自分の望むライフスタイルを選択することができるようになるのです。

変革に乗り遅れないようにしてください。

1つのキーポイント

本書を読み進める前に、ここで私が本書の中からぜひとも1つだけ覚えておいて欲しいことを紹介します。それは次のことです。

行くのが仕事ではない。するのが仕事である。

本書の各所に、1つずつキーポイントを残しています。これは誰でもすぐに導入できるような1つのアイデア、1つのヒント、またはひとひねりであったりします。皆さんのそれぞれの日常生活の中で、それらを実現できるよう願っています。

本書は4つの部分で構成されています

本書は、はじめに、本編第1部と第2部、おわりに、という構成となっています。

はじめに では、私がなぜ会社のスタート当初から完全なリモートチームの形態に決めたのか、また、なぜそれがチームワークの未来だと信じて疑わなかったのかをお話します。

本編第1部 では、オフィスのあるなしに関わらず、チームとしてより効果的に仕事をする方法を学びます。チーム全体の生産性を向上させるために実践できるモダンな仕事術も、この中でいくつか紹介します。

本編第2部 では、完全にリモートで分散したチームで効果的に働く方法を学びます。在宅での仕事のやり方やノマド的なライフスタイル、リモートでの雇用のやり方、メンバーが日々直接会わないチームを率いる方法などを説明します。ここで説明することは、リモートワーカー (もしくは、時々在宅で仕事をする人) 、マネージャー、上司、どの立場の方にもぜひ読んでもらいたい内容となっています。

おわりに では、私の考えをまとめ、本書を要約しています。また、この本を最後まで仕上げるのをサポートしてくれた全ての人に感謝を述べるスペースでもあります。

それでは、始めましょう!

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